小豆は美味しいだけではなかった

彼岸、秋分の日といえば、おはぎ

おはぎ=小豆

小豆についてのお話です。

小豆

おしるこ、善哉、おはぎ、どら焼き、饅頭、最中、今川焼き

など、「和スイーツ」小豆は欠かせない存在。

小豆は日本のお菓子の原料としても馴染み深い存在ですが、ヨーロッパなどでは豆というとスープやサラダに入れることがほとんどで、小豆は苦くて食べにくい豆というイメージがあるそうです。
昔、中国や日本では、赤は太陽・火・血など「生命」を象徴する色であると考えられ、魔除けの力があると信じられていました。

赤い色をした小豆も、食べることで邪気を払う食材として行事・儀式など宗教的な使われ方をするようになり、薬ではなく特別な食材として人々の生活に浸透していきます。

小正月(1月15日)に小豆を入れた「豆粥」を食べる習慣は平安時代から、特別なことがあったハレの日に米に小豆を入れて炊く「赤飯」は江戸時代に広まったと言われています。
小豆を煮て砂糖を入れて「あんこ」の製法は室町~安土桃山時代に作られたと言われています。

南蛮貿易によって砂糖が輸入されるようになり、茶道の流行によって菓子文化が広まったことにより上流階級の人々に好まれました。

江戸時代になると様々な製法が工夫され、それらが流通したことで甘いあんこを食べる習慣が広まり、現代にいたっているわけです。

小豆のいろいろ

小豆の栄養

糖質、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維、カリウム、カルシウム

小豆の効能

・疲労回復
小豆に豊富に含まれているビタミンB1は糖質の代謝を促進し、エネルギーに変換することで筋肉内に疲労物質が溜まった状態になるのを予防・解消してくれます。
そのため疲労回復や肩こりなど筋肉の痛み、だるさや夏バテの解消に効果があると言われています。

・むくみ・便秘解消
小豆といえば昔から利尿作用があることが伝えられ、むくみの解消などに用いられてきました。漢方でも赤小豆(小豆)の効能として利水消腫・清熱利湿など、体内の余分な水分の排泄を促すことに有効とされていますし、民間療法としても「むくみにあずきの煮汁」などが伝えられています。
成分的に見ても乾燥小豆は100g中1,500mgと豊富にカリウムを含んでいます。また小豆の外皮にはサポニンが含まれており、サポニンにも強い利尿効果があります。カリウムとサポニンの2つの成分が相乗することによって、小豆は高いむくみ解消効果を発揮すると考えられています。
利尿効果以外にもサポニンには界面活性作用と呼ばれる、水に馴染みにくい物質を混ぜ合わせる乳化剤のような働きを持っています。そのためサポニンは腸内で便の硬さを適度に調節し、排便をスムーズにする働きも持っています。加えて小豆には食物繊維も豊富に含まれていますから、便の量を増やして蠕動運動を促進したり、腸内の老廃物を絡め取って排泄させる働きなどにも効果が期待出来るそう。
小豆の食物繊維は不溶性食物繊維が9割以上を占めるため、便秘の改善に取り入れる場合は水分が不足しないように注意する必要がありますね。

・生活習慣病・肥満予防
小豆に含まれているサポニンにはプドウ糖が中性脂肪に変化するのを抑え、脂質の代謝を促進する肥満防止効果があり、常食すると太りにくい体質になることが期待されています。
また界面活性作用で血液中の余分な脂質(コレステロール、中性脂肪)を洗い流す働きがあることから、動脈硬化や高脂血症、生活習慣病の予防や改善にも役立ってくれます。
また小豆は赤ワインを超えるほどポリフェノール含有量が高いと言われており、強い抗酸化力を持つカテキングルコシドやアントシアニンなどが含まれています。これらポリフェノールは活性酸素(フリーラジカル)の働きを抑制し、体の酸化を防ぐことで過酸化脂質の生成抑制や老化防止に役立ちます。サポニンと複合することで生活習慣病の予防に効果が期待出来ます。

小豆に砂糖を加えることで出来る「メラノイジン」という物質にも抗酸化作用があると考えられています。摂りすぎには注意が必要ですが、茹でたり炒ったりしたものをそのまま食べるのも食べにくいので、少量の砂糖を加えて食べてみるのが良いかもしれません。

・貧血
小豆には鉄分や葉酸、タンパク質も豊富ですので貧血の改善にも効果が期待できます。貧血の改善から、血液不足による冷え性の改善にも役立つと考えられています。

・美容
小豆はポリフェノールが豊富で高い抗酸化作用が期待できることから、お肌など外見的な老化予防にも役立つと考えられます。ポリフェノールの中でもメラニン色素の生成を抑制する美白作用や血行促進作用があるアントシアニンを豊富に含んでいますし、皮膚・髪・爪の代謝・成長に関わるビタミンB群も含まれています。
シミ、シワ、角質のゴワつき、くすみなど、様々な肌の不調の改善を手助けしてくれます。また便秘の解消から、肌荒れの予防改善効果も期待できます。

・小豆の温と冷
体を温める性質があるから冷え性に良いとする説
利尿効果が高く体を冷やす働きがあるとする説
が小豆には存在しています。
鉄分などによる貧血の改善・ポリフェノール類の血行促進作用は冷え性の改善効果が期待できますが、サポニンやカリウムなどの利尿効果は水分と共に体の熱を排出することで、体を冷やす働きがあると考えられています。
体を温める、冷やすという目的で摂取するよりは「むくみの緩和」「貧血改善」などが自分に必要かどうかを考えて摂取すると良いのではないかと思います。体を冷やすという可能性が気になる方は生姜を入れてみると良いかもしれません。

小豆の調理

小豆お米と一緒に取ることでアミノ酸バランスが良くなるそう。

赤飯

がよいのですね。

・小豆の調理ポイント
小豆を水で煮る場合は大量の水で茹でると栄養価が流れ出てしまうので、ひたひたの水でアクを取りながら煮た方が栄養価が効果的に摂取できます。

小豆は美味しいだけでなく、体にとってもよいものなんです。

ここで、私の好みの赤飯レシピ。

白米2、もち米1の割合。小豆を固めに茹でて、茹で汁も使い炊飯器で炊きます。

 

赤飯

炊飯器で手軽に赤飯が炊けるのはうれしいです。

小豆に+砂糖という食べ方がよいのですが、自分で小豆を茹でるのはなかなか難しいので、糖分には気をつけなければなりませんが、手軽に求められ美味しくいただける和菓子がいいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です