犬のワクチンアレルギーって知っていますか?

犬のワクチン接種後に起こるアレルギー反応について。

混合ワクチン接種時に稀にアレルギー反応が起きる子がいます。

愛犬を怖い病気から守るためのワクチンですが、接種後に起こるワクチンアレルギーの副作用もとても怖いものです。

今回は犬のワクチンアレルギーについてお話します。

 

犬の予防接種のいろいろ

日本には犬の予防接種として、狂犬病予防接種混合ワクチン接種の2種類があります。

■ 狂犬病予防接種

犬の予防接種として有名なものが、「狂犬病予防接種」です。

日本では狂犬病予防法に基づき、飼い犬には年一回の接種が義務付けられています。

「狂犬病」は哺乳類すべて感染する狂犬病ウイルスを病原体とした、人獣共通感染症です。

一度発病してしまうと、ほぼ100%死亡してしまうと言われている、とても恐ろしい病気です。

■ 混合ワクチン

狂犬病予防注射以外にワクチン接種をする必要があるのは、感染症を予防するための通称「混合ワクチン」です。

混合ワクチンは人間のインフルエンザや水痘のような任意接種です。

混合ワクチンは、義務ではないんです!

混合ワクチンが義務づけられたものではないと理解しておられる方は少なからずおられると思います。

しかし、先ほども述べましたが、大切な愛犬を守るためにワクチン接種は重要な事にかわりはありません。

犬用では5~9種の感染症に対するワクチンの種類があります。

 

仔犬のワクチン接種時期はいつ頃が好ましいのでしょうか?

仔犬は母乳から「免疫」を受け取ります。この「免疫」は8~14週でなくなってしまいますが、この自然の免疫が存在する間は、いくらワクチンを接種したとしても母親からの「免疫」がワクチンの作用を邪魔してしまいます。

ですから通常、仔犬のワクチン接種は生後60日前後に行うのが望ましいですね。

生後60日頃の仔犬

生後60日頃の仔犬

また、妊娠中に生ワクチンを接種すると奇形や流産が起こる危険性があるので時期をずらす事が必要です。

(ワクチン接種済の確認が取れないと先方が交配を受けてくれないと思いますので、この問題は事前に対処できると思われます。)

何種のワクチンが最適なのかは、ライフスタイルによって異なります。

体が小さいワンコにとって、ワクチンの数が増えれば増えるほど体への負担は大きくなります。

比較的室内で生活することが多い子に9種を打つ必要性はありませんし、逆にいろんな場所に連れて歩き、ドッグランや公園、野山を駆け回る活発な子はそれだけ感染症にかかるリスクが増えるため、その分、ワクチンの種類も増やさなければならないでしょう。

いずれにせよ、接種時期と合わせて、獣医師とよくよく相談することをお勧めしめす。

 

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ワクチンアレルギーの副作用とは?

統計によるとアレルギー反応の発症は、狂犬病ワクチンではおよそ1万頭に1~2頭(0.02%)。

狂犬病以外のワクチンではこれより発現頻度はやや高く、1万頭に1~4頭(0.04%)と言われています。

アレルギー反応は一般的に接種直後から30分程度の間に起こります。遅くとも24時間以内に起こります。

ワクチンには生ワクチン不活化ワクチンがあります。

● 生ワクチンは、毒性を弱めた微生物やウイルスを使用したものです。

一般的に不活化ワクチンより免疫獲力も免疫得期間も長いと言われていますが、生きている病原菌を使うため、その分副作用が大きいという特徴があります。

● 不活化ワクチンは、化学処理などで死んだウイルス、細菌などを使用したものです。

生ワクチンより副作用が少ないと言われていますが(副作用がないわけではなく、比べて少ないということです)、生ワクチンより免疫の続く期間が短いと言われています。

どちらも毒性を失わせているのですが、当然、体には刺激として伝わります。

この刺激によって稀に副作用を及ぼす場合があります。

ちなみに、狂犬病ワクチンは不活化ワクチンです。

ワクチンアレルギーは打ってすぐに反応の出る即時型のものと打ってから数時間後から24時間以内に起こる遅延型の2種類あります。

● 即時型アレルギー

全身性のアナフィラキシーショックで、最も危険なアレルギー反応です。

接種後すぐに痙攣、血圧低下、嘔吐などの症状が見られ、処置をしないと死亡する事もあります。

● 遅延型アレルギー

接種後すぐには反応は出ず、数時間後から24時間以内に接種部が熱を持つ、顔が腫れる、じんましん、痒がる、嘔吐、下痢などの症状が出ます。

また、副作用の程度も軽度~重度のものまであります。

<軽度な副作用>

発熱、不活発、食欲低下などの症状が注射後1~2日で出ることもありますが、治療なしで解決することがほとんどです。

<中等度な副作用>

代表的なものはじんましんです。

犬の場合はこのじんましんが、唇や目の周りあるいは首の周りの赤みや腫れとして現れます。

<重度な副作用>

「アナフィラキシー反応」といわれるものです。

この反応は突然起こり、呼吸困難に陥るなど生命に関わる危険性のあるアレルギー反応です。

 

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ワクチンアレルギー対策はどうしたらいいか?

花粉などに対する季節性のアレルギーがある犬は、アレルギー症状の出ない時期にワクチン接種するほうがいいかと思います。

一年の中で、ある一定期間だけ皮膚炎などの症状が出るアレルギー性皮膚炎の犬に対して症状が出ている期間にワクチンを接種すると、ワクチンアレルギーが悪化するという報告があるそうです。

また、接種後の状態は注意深く観察する必要もあります。

通常、反応はワクチン接種後、数分~数時間(24時間未満)以内に起こります。

ワクチンを接種したら、動物病院の待合室に戻った時点から、特に接種後30分~40分は経過を注意深く観察することが必要です。

また、自宅に戻ってからも食欲や元気などいつもと少しでも違うことがあればすぐに動物病院に連絡すべきです。

このことからも、ワクチン接種する場合は、何か起きた場合すぐ病院に走れるように、午前中に打つのが安心ですね。

一度アレルギー反応が起きた場合は次の接種時にもアレルギー反応が起きる場合が多いため、対策を考えることとして、

● ワクチンの内容を変える(8種なら5種に変更など)

● ワクチンを打つ前に抗アレルギー剤を投与する

などがあげられます。

混合ワクチンの場合は飼い主の任意の選択ですので、よく獣医師と相談してください。

うちの子がワクチン接種によりアレルギー症状が出た時は本当にびっくりしました。

先生から、顔がはれるといった症状がでたらすぐ連絡ください!と言われましたが、「プードルで、毛がモコモコなので顔がはれるって言われてもわからないじゃない?」と思いましたが、実際アレルギー症状がでるとわかります。

接種日は安静にさせますが、通常ならばいつもと変わらない生活、反応をしますが、明らかに元気がなく、瞼が腫れているのがわかりました。

急いで病院に走り、処置してもらいました。

翌年からは、その子は必要最低限の4種類しか打っていません。

あと、ワクチン接種後に生じる副反応の症状として、稀に聞くのが疼痛(とうつう、痛み)です。

この原因としてワクチンの成分ではなく注射を打つこと自体の痛みが引き金になって、長期間の疼痛を引き起こしているという事があります。

実は、ワクチン接種での疼痛は私も経験しました。

生後60日、850gの仔犬の初ワクチンで起こった事です。

特に変わった様子も見せず元気なのですが、ハウスから抱きあげたりすると、キャンキャンと凄い鳴き声を出したのです。

ん?抱き方が悪かったのかと思いましたが、やはり触ると明らかに痛いという鳴き声をだしたので、即、病院へ連絡して聞いたところ、針をさした事よる疼痛だと思うから、痛み止めを打つかしばらく様子を見ようと言われました。

注射をもう一回打つ事には変わりはありません。

抱き上げない限りは鳴かないし、食欲もあり、コロコロとよく遊んでいたので、心配でたまりませんでしたが、何かあれば即、診てもらえるようにお願いして様子をみる事にしました。

接種したその日だけ痛がり、次の日からは抱き上げても鳴かなくなったので、ホッとしたのを覚えています。

仔犬は何頭も育ててきましたが、疼痛症状が出たのは未だ1匹だけですね。

生後90日頃のワクチン接種の様子

生後90日頃の仔犬、摂取時の様子

この仔犬ちゃん、2回目のワクチン接種では疼痛を起こしませんでした。

 

まとめ

ワクチンによる副作用の発生は限りなくゼロに近くあるべきですし、ゼロに近づけるための研究も進んでいると思います。

ですが、薬物であるワクチンを投与するのですから確率的に低いとはいえ、副作用が全く起こらないわけではありません。

だからといって「ワクチンを接種しない」という選択は賢明ではありません。

もし、アレルギー症状が出てしまった場合、獣医師と今後どうすべきか相談すべきです。

ワクチンを接種せずに感染症のリスクを常に背負いながら生活をすることはとても危険なことです。

そして、ワクチン接種せずに不運にも感染症にかかってしまった場合、愛犬の命も大事ですが、発症により

その地域で生活している人及び犬達も危険にさらることになってしまします。

ワクチン接種証明書がないと、トリミング、カフェ、ドッグラン、ホテル等の利用が出来ないのが現状です。

難しい問題ですが、愛犬とのライフスタイルを考え獣医師と相談して接種を考えましょう。

 

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