愛犬の問題行動には何らかの原因がある。それが何かをつきとめる。
どこのご家庭の犬も、何かしらの問題行動はあるかと思います。
何が原因でそうなったのか?飼い主として認識、気付いてあげることはできるだろうか?
我が家の場合、問題行動のキッカケはお産だった
2歳(現在6歳)のレッドの女の子のお産時の話です。
犬は安産とよく言われますが、愛玩犬については決してそうではなく、介助が必要な場合があります。
彼女は体重は2.2キロくらいでちょっと細身でしたが、もちろん健康。
2歳で初産でした。
他のママ犬で何度かお産の経験をしていたので、気楽ではないですが、普通にその時が来るのを待っていました。
しかし、彼女は、かなり問題がありました。
普通のお産のスタイルではない!
普通、陣痛がくると、じーっと、痛みに耐えて固まり、ブルブルと震えるんです。
ですが、彼女の場合、寝っ転ろがり、ゴロゴロ回転し、のたうち回ったんです。
もう、ビックリ!ってものじゃなかったです。
そんな状態では、いきむことができません。
環境が変わると混乱するため、出産に影響すると思いましたが、すでに破水もしていたため、仔犬、ママ犬の命にもかかわります。
悩んだ末、自宅出産は諦め、病院で先生・看護師さんの介助を受けながら産ませる事にしました。
やはり、病院でも陣痛がくると、逆立ちを始めました。
苦肉の策で、看護師さん3名、私とで4脚を押さえ、逆立ちを阻止。
先生が無事に元気な女の子を2匹とりあげてくれました。
母子ともに健康でなによりでした。
ちょっと変わった彼女でしたが、初産には珍しく、初めから仔犬を受け入れ、甲斐甲斐しくお世話をする子煩悩ママ犬だったんです。
ママ犬はフードを沢山食べ、たくさんのミルクを出してくれたおかげで、仔犬達はコロコロのプクプクで順調に成長。
でも、ママ犬は痩せていくばかり(泣)
私は、ママ犬と仔犬には十二分に注意をはらい、ケアをしました。
有り難いことに食欲はあり、3食+おやつの時間と夜食の時間が近づくと、「そろそろごはんの時間だよね!」と目で訴え、私の後をついて回ってたくらいでした。
しかし、体重が増えない。(泣)
他のママ犬も産後は痩せますが、育児中にフード摂取量増で多少太るものですが、彼女は太れない。
仔犬達は離乳して離乳食、普通にフードを自力で食べれるようになり、知り合いの所へ行きました。
手放した後も彼女の体重の戻り、回復がかなり遅かったのが気がかりでした。
そんな事もあり、まだ2歳と若かったのですが、彼女は性格的にも体質的にもお産には向いていないと判断し、以降のお産は諦めることにしました。
スポンサーリンク
問題行動を起こす原因、ストレスは個々に違う。
産後、体調の戻りが遅かった彼女ですが、仔犬が巣立ち、自分の体調も戻った頃から問題行動をするようになりました。
ブラッシングをしていると、前足が濡れていつことに気づきました。
舐めてる?と思いつつもブラッシングを終えました。
それから、頻繁た足を舐めたり噛んだりしてる姿を見るようになりました。
その度に叱ると止めるのですが、しばらくすると再開。
そのうち、毛が切れてきて長さが不揃いになってきました。
エアコン、電気代の問題から、犬達は私と妹の部屋に分かれて各ハウスで寝せています。
ママ犬はお産や仔犬の世話があるので、私担当です。
ある日の夜中、キリキリキリキリーーーー!と妙な音が聞こえてきてきました。
少しの物音でも目を覚ます敏感な私。
そーっと、その音がどこから聞こえてきているか様子をうかがっていると、彼女のハウスからその音が聞こえてきました。
その音は彼女が足の毛を噛んでいた音でした。
毛が切れてると知ってから、数日で、4脚、後ろ足の付け根のあたりの毛が見事に噛み切られました。(泣)
注意するとやめるのですが、すぐに再開。
そして、夜中はキリキリキリキリ~。
その当時はトリミングに出していたのですが、カットは顔のみ?って感じで、脚は全滅、トリマーさん泣かせでした。
それらしくは仕上がってきましたが、短い所はどうしようもなく(泣)
しばらくしてから、新たな問題行動が始まりました。
絨毯マットの上で、ズーーーーーっと耳をこすりつけるのです。
トップノットにしてたのですが、目の横のあたりの毛や耳の毛も擦り切れてしまい、彼女の問題行動は私の悩みの種になりました。
今思えば、彼女にとって出産はかなりのストレスで、ある日突然我が子がいなくなってしまって混乱してしまったのかもと・・・。
問題行動の対策を考える。放置していたら改善されない。
手足の毛を噛まないよう、アームカバーとレッグカバーを作り履かせました。
上手く説明できませんが、子供の手袋をなくさないように紐がついてますよね?そんな感じに負担にならないような幅の紐を縫い付け、前足と後ろ脚のカバーの紐を絡ませ、脱げないよう工夫して履かせました。
しかし、犬にも知恵はあります。しばらくすると、する~と脱ぐ方法を考えだしました。
洗い替え用に数セット予備のカバーを作ったのですが、いとも簡単に脱がれてしまい、意味なし。
足の短い(ドアーフ)プードルもいますが、うちは普通(スクエア)か、足の長い(ハイオン)子ばかり。
市販の犬用のカバーオールはプードル専用ではないし、丈が短かすぎます。
丈が短すぎては隠したい部分が隠れず、用をたしません。
そこで考えたのはベビー服。
新生児用の70サイズのカバーオールをリメイク。
トイレに困らないように、なおかつ、後ろ脚はギリギリまで布で覆うよう、首元を詰めて縫い、胸のカーブに合うよう縫い直しました。
人用から犬用に替えるのは本当に苦労しました。
苦労の甲斐があり、丈はバッチリ、足先まで隠れました。
たとえ、長くても折り返せば良いので問題ありません。
さすがに通常モードでは脱がれませんでした。(勝利!)
しかし、テンションが上がり走り回ったりズリズリしたり、転げ回ると前脚の片方は遠山の金さん状態、後ろ脚は両方脱げてる~!
またしても、脱ぐ方法はすぐに考え出しました。
金さんになる度に、その都度着せなおしてました。
それでも、噛めないとなると、彼女は諦め、次のターゲット探しました。
自分の口が届いて、服から出ているシッポです。
夜中にキリキリキリキリ~。あの歯を鳴らす音がする~(泣)
あっという間にシッポは悲惨な状態になりました。
テーブルの下に隠れてシッポを噛むようになり、唾液でベタベタ。
知らない人が見たら、プードルとはわからないかも・・・。
ただでさえ、ストレスを感じているのに、注意され、服を着せられ続けたらストレスMAXになってしまいます。
最後の手段はコレ!
ブリーダーは、犬を可愛がってはイケナイと聞いた事があります。
犬を扱う仕事として、世話をすることと可愛がることとは違うのだと。
オス犬に関しては頭を撫でてもイケナイと聞いたこともあります。
徹底しなければ、仕事にはつながらないということでしょうが、うちは一般家庭。
個人が一般家庭で飼うには頭数に限度があります。
私の性格上、一緒に暮らす犬達は家族であり、我が子です。
アマアマな親バカなのです。
みんなを平等にみてるつもりですが、問題行動を起こしてる子に関しては、名前を呼ぶ回数も多くし、おもちゃで遊んだり、考えられる限りでスキンシップはとってきました。
でも、今回はお手上げ。
今度は他の子がひがんでおかしくなります。
ママ犬としてはリタイアするし、最終手段として「一緒に寝てみよう」と思いつき、一緒のベッドで寝てみることにしました。
最初はハウス以外で寝た事がないので、戸惑いはありましたが、「いいのぉ?」みたいな表情をみせました。
なんとも可愛い。いいよ~って感じで特に何かをするわけでもなく、私は普通に寝ました。
彼女はどこで寝ようか、しばらく移動しながら迷った挙句、私の足元で寝始めました。
念の為に防御のカバーオールは着せてましたが、それから、夜中のキリキリも聞こえなくなり、日中も隠れてカミカミするのも見かけなくなりました。
そして、カバーオールから卒業したのです。
服を着せると、毛玉との戦いでブラッシングも大変でしたが、彼女も強くストレスを感じていたでしょう。
スポンサーリンク
こんなことで?という些細なことで問題行動が解決する可能性も
彼女がお産からのストレスで問題行動を起こすようになったとしか思えませんが、自分の4脚、モモ、しっぽをカミカミするという問題行動が飼い主と一緒に寝る事で治ったのです。
特に甘えっ子で寂しがり屋だったわけでもないし、むしろ仔犬の頃から優等犬でした。
ただ、私がそう判断していただけで、実際は甘えっ子の寂しがり屋だったかもしれません。
問題行動を起こすということは、暇つぶしだったり、何かしらのストレスを抱えていたのは明らかです。
カミカミの問題行動はうちの子に限らず、たまに見かけます。
プードルに多いような気がします。
私と一緒に寝ただけで問題行動はなくなり、今はフサフアで地肌は見えてないです。
ワケがわかりません。何が良かったのか?
私にピッタリとくっついて寝るわけでもなく、むしろ離れた場所で寝るんですよ。
犬と会話ができたら、どんなにいいか!
いつも思います。
まとめ
愛犬の問題行動に悩んでいるご家庭はあるかとは思います。
何かにストレスを感じていたり原因はどこかにあるはずです。
家族のため、そして愛犬のために解決策を見つけてください。
必ず見つかります。
スポンサーリンク